彼が人間ではないということは小説内で語られています。
じゃあ、なんなのさという話になるのですが、これを1文で説明しようとすると非常にこんがらがるので1つずつ解説しようかと思います。
まず、レオの創造主は「オーレ地方にいるホウオウ」です。
ですが、紅眼ではありません。
では、どういった存在なのかというと、「伝説のポケモンの分身体」です。
これがどういったものかというと、「なつとも!」内でゴールドやルビーの姿をして喋る幽霊のような存在が、登場します。
彼らはジョウトにいるルギア、ホウオウの分身体です。
神眼のオプションとして、力を与えた「神」側のポケモンは与えられた「子」と同じ姿の幻影を自分の近くに出すことが出来ます。
これは「子」に対し、自分の目的を伝えるためのものであり、実体はありませんし、通常は「子」以外の異種(ポケモン含む)と会話することも出来ません。(ホウオウとルギアは例外であり、テレパシーが使えるため会話が成立しています)
で、なぜ幻影であるはずのレオが実体を持っているかというと「ホウオウが力を与えた」からです。
ホウオウは命を与える、という特殊能力を持っています。
その上、登場した「神」の中でもかなりの力を持ち、生命力にも満ち溢れています。
そのホウオウが、本来は代弁者でしかない分身体に命を与え、それぞれに役割を与えました。
その中で、レオの役割が「人間の視点からオーレ地方を観察し、消滅させるかどうかの最終決定を下す」ことでした。
最初から大人では考えが偏りますので、赤ん坊の状態でレオは生まれました。
その未熟なレオを守る役割を与えられたのがフルです。彼もまた、ホウオウの分身体です。
ここまでの説明で感じたかもしれませんが、レオにもベースになった人間がいます。
それがフェイクです。
彼は赤ん坊の頃、バトル山に置き去りにされ、レオのベースとしてホウオウと接触した後、また放置されました。
あくまでレオの力はホウオウのものなので、ホウオウからしてみればそのままフェイクが死んでしまっても問題なかったのですが、フェイクは生き残り、成長しました。
そのため自分の「神」であるホウオウの異常に気付き、ダークポケモン研究所でレオに対し「自分は逃げる、死にたくない。」と打ち明けています。
レオを助けたのも「レオが人間に殺される=オーレがホウオウによって消滅する」ことを知っていたからです。
ここまでで、「Transparent Note」におけるレオの存在は説明できたかと思います。(分からない、分かりにくいところがありましたらお教え下さい)
続いて「なつとも!」の質問にありましたレオの神眼疑惑の解説に移ります。
まず、それを説明するにあたって「なぜ、ホウオウの近くから離れられないはずの分身体がカントーにいるのか?」ということから説明しなくてはなりません。
「Note」でよーし、ミレイの世界に行くぞー!と、なりましたが、当然ながら、レオ(とフル)はオーレを離れられません。
彼らはエネルギーの塊のようなものなので、あまりホウオウから離れすぎるとワルダック戦のときのように消えてしまいます。
(ちなみに、フェイクの身体を乗っ取ることも出来なくはないですが、フェイク自身が逃げたので「Note」終了時には不可能です)
それでどうしたかというと、フルが電池のようにレオにエネルギーを供給し続けることでレオの存在を保つ、という方法が取られました。
元は同じ存在なので難しくはないのですが、当然エネルギーが切れたら2人とも消えますし、レオが存在している間フルは動けません。
レオとしてもフルを死なせたくはないので、代替を探すこともカントーに来てからの課題でした。
そこに現れたのが、グリーンの手持ちだけど放し飼いされたまますっかり忘れられていたサンダーです。
レッドから連絡を受けたサンによって、サンダーはカントー(ナナシマ)のデオキシスの存在を知りました。
ファイアがデオキシスに狙われることも教えられたのですが、そのままではファイアの「神」の1柱であるサンダーはデオキシスに対する対抗手段がありません。(サンダー自身のエネルギーが奪われることも考えられるので直接戦うことも出来ない)
そこへやってきたレオを見て、サンダーは「子」を2人にすることを思いつきました。
デオキシスの矛先がファイアに向かわないようにおとりになる、デオキシスと戦う代わりにレオとフルが実体を維持し続けるだけのエネルギーを与える。
少々変則的ですが、これが「なつとも!」におけるレオの神眼です。
ちなみに種類は「緑眼」です。
現在進行形でエネルギーをバリバリ使っている状態なので、瞳の色は変わっていません。
「決戦」の中で「金色の神眼」と書かれたのは、それがルビー視点で書かれたもののためです。
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